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レレレのレ(本日2回目更新)

2014年06月19日 17:28

サンクリトバルデラカサス、略してサンクリに来て2週間以上がたった。
こないだも言ったけどこの町では引越し3回、今の宿で4軒目。
同じ町でこんなに宿がえするなんて「宿がえバカ」だよなーと自分で思いつつも
涼しいこの町で終わらせたい仕事があったり、宿に不満があったり、
チンチェ(ダニ)に悩まされたり、でもこの町には惹かれるものがあったりで、
まだ下界には移動できないでいるよ。(ここは標高2100M)
やっと当たりだと思った今の宿は、新しくてピッカピカで一泊80ペソ(640円)。
何がいいかというと、バックパッカーの客が私とイタリア人のレレしかいないから。
私は女子4人部屋(ピカピカのトイレシャワー付き!)を一人で使用。レレは男子部屋を独占して3週間になるとか。
この宿は町の中心からちょっと離れてるせいか、みんな面倒臭がってこないみたいなんだよねー。
(たまに来る客は車で旅行中のカップルとか家族連れ。彼らはフツーの客室に泊まる)
広いキッチンでひとりで料理し放題! ブロッコリー(好物)茹で放題♪

37歳のレレは、19歳の時にイタリアを出てから17年間も、旅暮らしをしているらしい。
25歳までロンドンのレストランで死ぬほど働いて、計画的にリタイア(「イタリア」じゃないよ!)。
そのお金でイタリア(「リタイア」じゃないよ!)の田舎に花屋を買い、
その家賃収入や売り上げの一部で今もあっちこっち旅行中。(無職とは違う)
17年も旅人ときくと、よれよれボロボロのヒッピーを想像するかもしれないけど、
この町での彼は毎朝7時に起きてスポーツジムに通い、パソコンで各国のニュースをチェックして、
故郷のマンマとスカイプで話し、
決まった時間にパスタを茹で(昼)、夜は肉を焼いて食べ、
あと片付けを完璧にして23時半に寝ている様子(じじいか!)。
とにかく清潔でキッチリした男で、
私は「戸棚はきっちり閉めろ」とか「匂いがする料理をする時はこっちのドアも開けろ」とか注意ばかりされているような。。。 
だけど暗いキッチンで書き物をしてたら電気をつけてくれたり、
外に洗濯物を干していたら「雨が降りそうだから取り込め」とか「マグカップは自分専用をきめてキープしておけ」とか「ここのスーパーが安いよ」とか、世話もやいてくれてだんだん「親切な近所のオバサン」に見えてきた。「今日は昨日より顔色いいね」とか言ってくるし。
あ、ワールドカップついでに「オレオレ、トモコーーー!」とよくでかい声で私を応援もしてくれる。
私の「かゆみ地獄」を知った昨日は、
シーツや毛布、カバーなどすべてを干すように言ってきた。
「いや、昨日も干したし、原因はもうそこじゃなくて外で刺されることと、「とびひ」だと思うんだけどなー」
と思ったけど、そんな細かい説明はしにくい相手なんだよね。まー干すにこしたことはないからいいか。
私は抵抗をあきらめて、頑張って、部屋から毛布類を全部運び出して干した。
とはいっても、
私の「やれやれ」というか、「しぶしぶ感」が顔に出ていたんでしょう。
全部干し終わった私にレレは言った。
「あのねトモコ、オレはべつに、キミが憎くて言ってるわけじゃないんだよ、
キミのためを思って言ってるだけさ!」

あはははは。
ありがとうレレ!


チャオ♪

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