シェラの冬

2014年11月04日 21:24

オラ~!

標高2300mのシェラという町にいます、グアテマラの。

Quetzaltenango(ケツアルテナンゴ)って名前があるけど、

あまりにも長いため略して(忘れて?改名して?)XELA。

「シェラは、車の排気がすごい上に寒いよ。

行ったって風邪ひくだけだよ」

と、アティトラン湖を出る時に言われたとおりに

まんまと風邪ひいて寝込んじまったーー。

それも関節までピリピリくるひどいやつ。あー、ぐるじ。

ゴホン、ゴホン。(失礼)

 

だけどね、

昨日薬を買いに行く途中に

すれちがった少年ふたり組と

「オラー!」なんて挨拶しあってたら

そのふたり組の年長(10歳)の方が棒アイスの袋ごと私に差し出して

「アイスたべる?あげるよ、食べて!」

って、もんのすごいかわいい笑顔で言ってくれるから、

丸ごと1本もらっちゃった。

「え、え、なんでなんで? (なにこれ、おへんろさんへのお接待?)

あたしゃいいから、あーたたちが食べなよ。

それかおうちの人にあげればいいいじゃん」

「僕たちはこれ食べてるからもういいんだよ。

あげるよ!」

 

彼らのド緑色のは一応レモン味、わてのは紫でブドウ味。

そんなアイストークや世間話などかましつつ、アイスに食いつく少年2、おばはん1。

その様子をほほえましく眺めては通りすぎていく市民たち。

きっと彼らは、

「あー、あのチャイニーズ(おれ、日本人だけど)が

子供たちにアイスをふるまってあげたのねー」

と思ったに違いない。

「今日は暑いからアイス!」

と最初少年に言われた時は「この寒いのにアイスかよ!」

と思わなくもなかったけど、風邪で病んでいたわてののどに

冷たいアイスが、ヒヤッと広がって

気持ちよかったー。

グラシアス(ありがとう)、少年たち。

排気ガスはほんまひどいけど、

こーゆーポイントアップがちょこちょこあるんだよね、シェラ。

 ↑ 通りで見かけた壁画。

「もーーー、おめーー、絵下手なんだから

足組んだり肘かけに腕のっけたりする描写はやめて

フツーに立ってる絵描けよ、欲ばりーー!」

と声にださずにはいられなかったよ。

 ↓ イスがあるのに座ってるように見えないフシギ絵、ある意味トリックアート?

11月2日は、グアテマラの「死者の日」。

日本のお盆にあたる大きな一日だった。

この日が終わったと思ったら、もうラジオからジングルベルがきこえてきたべ。

早いね。

みんなはわてみたいに風邪ひかないでけろよ。

チャオ♪