満員御礼!?

2015年08月14日 21:52

オラー! 

カミーノ・デ・サンティアゴ、【北の道】(カミーノデルノルテ、昨冬歩いた)。

有名な【フランス人の道】(2010年に歩いて文庫化)に比べると、歩く人の数1割。

とはいえ、年々カミーノの世界的知名度アップで北の道の注目度もアップ。

海好きを魅了するこんな景色の連続ですからね。↑

8月に入ると当アルベルゲも41のベッドが連日満員。

「予約できますかー?」の電話が朝から鳴り続けるけど(特にスペイン人)

うちは公式アルベルゲと同様、予約は受け付けておりません!

だって、

寝床は予約してあるからと余裕ぶっこいて(ぶっこいて?)

ビーチに寄って遊んで20時頃たらたらやってくる人のせいで

まじめに歩いて18時にたどりついた人(携帯持たず)がベッドにあぶれたらかわいそうでしょ?

しかしそうなると今度はベッド争奪戦で

先に着いた巡礼者がうしろからくる友達に電話して

「あと10人分しかベッドがないから急げ」

とか教えてあげたりしてるみたいで、走ってくる若者(ドイツ)とか出てくるんですよ。

さらに、

「僕は野宿なのでベッドはいりませんが、後からくる彼女のかわりに今チェックインしたいんです、

彼女のパスポートも持ってますお金も払います」

とか言いだすペリグリーノ(仏)も現れて。

カミーノはマラソンでもレースでもないんだけど。。。。


バイオリンを弾くフランス人巡礼者に食いつくアルベルゲのオーナー孫

「どこも満員で入れないから、次の町、次の町って

歩き続けるしかなかったんだ、

今日は50キロ近く歩いたんだ。50キロだよ! なのに満員お断りだんて

どうかしてる、ひどすぎるよ!」

ってキレたじじい巡礼者(伊)もいた。

そのストレス、分かるよ。

だけどね、

悪いけど、私たちだって、あなたを招待したわけじゃない、

もうこれは、

「混雑する8月に歩くあなたの責任」

としか言いようがないのですよ。

8月なんだから、アルベルゲの場所とオープン時間を調べて

オープン直後に着くように計算して歩く、それ以上は歩かない、

または高いホテルに泊まる覚悟で歩くか、

テントを持って歩くかすればいいのではないのですかと。。。。

「床でもいいから寝かせてくれ」

という人も多いけどね、それやったらキリがないというのが我らがオーナーの方針。

ただでさえ窮屈な当アルベルゲ。

時間的に余裕がある場合は

近隣のホテルや、次の町まで歩くこと(8キロ)をすすめる。

21時ぐらいに

ひとりでたどりついて近隣ホテルもあたってみたけどすべて満室で、

やるだけのことはやったけどもーどーしようもないとか足が痛いとかの事情で、

低姿勢に、礼儀正しく相談してくる巡礼者のみ、

床にマットを設置して寝てもらっています。

そんな今日のアルベルゲ、昼のまかないはパエリア。

本当言うとね、今はどんなご馳走よりも

静かに眠れる時間が欲しい、場所が欲しい。

こうして図書館に来るよりも横になりたい。

(アルベルゲは昼のたった2時間弱のみシャッターを締めるが強力殺虫剤噴射噴で居場所なし)

食べている途中に呼び出されない時間がほしい。

でもそれは無理だからせめてもと

手をつくしてくれるオーナー家族。

そんなやさしさに、わてはひしひし。(←間違った「ひしひし」の使い方)

睡眠不足と食べすぎで太る夏。

ブエンカミーノ♪