カミーノリレー

2015年07月29日 12:33

カナダ人女性のビシグリーノ(自転車巡礼者)。

腕を痛めて5日間滞在。

身長180センチ、えらい美人で姿勢がいいと思ったら

元ダンサー。今はヨガティーチャーと学校の先生をやってるんだって。

シングルマザーで19歳のかっこいい息子あり。離婚してからはすっかり男運がないといってたけど、うそだね。

もし本当だとしたら、

美人すぎて男たちが近寄れないとみた。

そんな今朝。

わての後任を求め、先日サロンの壁に

オスピタレーロ(ボランティア)募集の張り紙を貼ってみたんだけど、

それに興味をもってくれたフランス人男子が現れた。

そんな彼を勧誘。

「うん、忙しいけどおもしろいよ。まかないも美味しいし、

まったくお金使わないし。タダで泊まるかわりに、

1日、2日だけ手伝っていく人もいるよ。

短期でも大丈夫。8月から、どう?」

すると彼は、

「僕時間あるし、やってみよっかなー」といって

ばーちゃんに話をつけ、トントンとわての後任に決定。(トントン!)

今月いっぱいは歩けるところまでカミーノを進めて戻ってくるよ

という彼を見送りに出た。

するとすると、

出発する彼が持っていたのは

なんかどこかで見たことがあるようなモチーラ(バックパック)......。

どこかで見たことがあるような、縫い目、疲れ加減......。

「あのさ、あのさ、

このモチーラ、どこでゲットした?

まさかひょっとして、ゲルニカのペンションじゃないよね?」

「そーだけど......? 持ってたやつが小さすぎて、

宿のおやじに不用品はないかきいたら、以前誰かが置き忘れたこれがあるから

持っていていいよってこれを......」

オーーマイゴーーード!   

マドレミーヤーーーー!

なんと、なんと、

それはわてが去年11月にこのカミーノノルテを歩くために

グアテマラで購入し、スタートから6日間背負ったモチーラだったのだ!!!

荷物を入れすぎて2日目にして肩ベルトがとれはじめ

5日目には肩のクッションもペラペラとなり、泣きながら新品購入。

ここから270㎞ ほど手前のゲルニカ(バスク地方)という町の宿に

いらなくなったこれを置き去りにしてきたのであった。 

↓ 証拠写真。右が新品

当時のブログにも書きました。→『怒りのミカン』

壊れかけてたから、

おそらく捨てられるだろうと思ったけど、

宿のおやじは捨てずに、こうして再利用されたんやなー。

彼は荷物が少ないから

こんなボロでも肩ベルトが弱いモチーラでも

全然ノープロブレム、重宝しているとか。

しかしまさか

あれから8ヶ月後に
こんな形でまた会うなんて!

朝からギャーギャー感動する私たちを

周囲のペリグリーノたちは見守りながら

「これぞカミーノ(の醍醐味)だよねー♪」

と微笑むのでした。


ブエンカミーノ!