ラマダン12日目、残り18日

2015年06月27日 14:48

ラマダン中なのに

ふだんは飲まないスプライトなんか

隠れて飲んでソーリー。

わてがオフィスがわりにしている屋上カフェ。

この空間だけは毎朝、客わてひとりだから飲めます。

モロッコ従業員に茶やコーヒーをいれさせるのも気が引けるから

自分でキッチンに入り込んで、冷蔵庫に入っているものを

勝手に取って飲む、ラマダンセルフサービス。


トドラ渓谷は標高1300メートル。

高地で日陰は涼しいとはいえ、日中の日差しは強烈で気温は33度。

喉かわくーー!

なのに

モロッコのイスラム教徒のみなさんは、毎日

日の出からだいたい夜7時40分の日没後のお祈りの合図が

モスクから鳴り出すまで断食中。

妊婦や病人、生理中の女子、子供以外は水の一滴も飲めないなんて……!


昨日村を降りて町へ買い物に行ったけど、

バスの中でも道を歩いている時も、

ペットボトルの水を飲みたくても

隠れる場所がなくて我慢しっぱなしだったよ。(プチラマダン?)

村では買った野菜を持って歩いてるだけで

「ラマダンはしていないのか?」

っておっさんに袋を指さされちゃうし。


一番水が恋しくなるであろう、夕方イライラアワーには

男たちのケンカも多くて、人だかりとポリス、なんて光景も見かけます。

その一方で

村では水なしサッカー大会。

おいおい、本気かよ。(脱帽)

でも何かしていたほうが気がまぎれるんだって。

(だからってサッカー……)



ここまでラマダンを肌で感じたのも初めてで

非常に勉強になっております、今回の秘境滞在。

昼間は多くの店が閉まり交通機関も止まる。

多くの人は静かに昼寝したりしているから、

非ムスリムでアウェイな人間も、

なんとなくコソコソと生活しなければならなくなり、

そうすると、またまた転勤願望が……。


モロッコへ来てそろそろ3ヶ月。

ちょっとね、ここらで少し休憩させてもらっていいかい、イスラム文化。


「男は外のカフェ、女は家!」じゃなくて、

女性もいっぱい外を楽しんでいるような社会で

腕や足をカバーしないでフツーに外を歩いたり、

フツーにビール飲んだり、買い物したり、ブロッコリー(モロッコにはない!)食べたり……。

フツーに笑って夏を楽しみたいっすよ、

背中に日焼け止めクリーム塗ってもらって

海の家でフツーに焼きそばとか宇治金時、食べたいっすよ(←やったことないくせに)


あーあー、言わない、言わない!


こんな絶景に囲まれてるのに、贅沢だべ?

「フツー」って、なんだろね?(菅原文太風)


チャオ!