キューバに着いた日
メキシコのカンクンからキューバへ飛んだ。7月7日。
もうその飛行機からわくわくしたよ。空から見るカリブ海もえーなー。
青いよなー。
たった50分のフライトなのに往復約3万円。ノンLCCだから一応ドリンクが出たぜ。
ワインはないと言われて、ビールは最後の一缶が残ってた。
だけど後部席だったから配られたのも最後で、飲み初めてすぐ着陸準備のアナウンス、
おまけに揺れて結構こぼれるこぼれる! バタバタバタバタ......
それでも嬉しき酒の配給。
人民バスを乗り継いで空港から首都ハバナの中心街に着いた。
1時間以上かかったんだけど、バス代たったの50円程度。
わー、ごちゃごちゃしてんな。メキシコと全然違う。
インドみたい。
スペイン植民地時代の建物が残ってるのはメヒコと同じだけど、
植民地時代のまんまなんじゃないの? メンテしてないんじゃないの?
エレベーターとか絶対なさそう!
そんな雰囲気の建物だらけ。ゴミも多い。道もガタガタ。
荷物をガラガラ引っ張って歩いてると
「オラ、チーノ!(やぁ、中国人)」
「チーノ、リンダ!(かわいい中国人よ)」
「元気かチーノ、暑いよねぇ、荷物持ったげようか?」
あちこちから「チーノ」コールがポンポン飛んでくる。
あー、なんかラクそーな国だなー。こっちも気軽に喋れる。
どっかの国みたいに「ほら、チーノが来たよ」の失笑とかはまったくなし。
「どーもー! でもあたし、日本人なんだよー」
と返すとフツーに
「へー、そーなんだー(ともかく、こんにちはー!)」
と納得されたりもして、とにかくみなさんフレンドリー。
古いビルの4階にある宿を探し当て、
入り口にあるベルを鳴らしてみた。
インターフォンはもちろんなさそうだけど、上から開錠してくれんのかな?
待っていたら、
頭上からへんなヒモが降りてきたよ。
そして宿の女将なのか、3階のベランダから顔を出して何か叫んでいる。
「え、何? これで荷物でもつるして上に上げてくれんのー?」
叫び&ゼスチャーのやりとりでようやく、
ロープの先に鍵がくっついていることに気がづいた。
あ、分かったよ、この鍵で入り口のドアを開ければいいのね。
すげーシステム。
宿のオーナー、シオマラは客が来るたびに
こーやってベランダから鍵を客に渡していたのだ!
なんて原始的な!
ほかにも、2階から階段伝いにはられたヒモをひっぱると
一階入り口のドアが開錠されて内側に開く宿があったわ。
ロープに繫がった鍵が3階から降りてきた宿なんて初めて。
このあとの4週間も、
キューバでは見るもの聴くもの初めてだらけ。
このハバナの宿は、トイレには便座がなくて、(便座というのは基本オプションで、金持ちだけが買うもの)
シャワーもトイレも部屋の中。コンクリートのついたてで仕切られただけで
ドアもなく、カーテンが引かれただけだった。ドミなのに!
だけど次の朝出てきたコーヒーは
「はぁ~......」と息がもれるほど(もれる?)本当に美味しくて、
しぼりたてのマンゴージュースは
このままこの国に嫁いでもいいと思えるほど、カリブ海のうまみがぎっしり詰まってたよ。(←血迷い比喩)
コーヒーが美味しい国って信用できんだよねー。(持論)
旅はまだまだ続きます♪
チャオ!
ベリーズ・ホプキンズにて
(1週間だけだけどカリブ海の電気なしの小島行ってくるねー)