オスピタレーラ修行中!(巡礼宿のボランティア管理人)

2015年07月17日 11:31

オラー!

カミーノ北の道上にあるアルベルゲ(巡礼宿)で

オスピタレーラ(ボランティアの管理人)をやり始めて4日目。

毎日この景色を見ながら奮闘してるよ。

カンタブリア州にあるサン・ビセンテ・デ・ラ・バルケーラという、

ステキな町にあるアルベルゲ。

(夕方は思いっきり逆光なアルベルゲ↓ )

昨日は42人分あるベッドが満員。冬にわてが歩いた時は

どこ行っても1人きりだったのに、信じられんなー。

毎日、20キロだか30キロだか(40キロだか)

歩いて疲れ果てた巡礼者たちを

とびっきりの笑顔で迎え入れ

巡礼手帳にスタンプを押し、宿の説明をして、

金を集金するところまで初日からやらされている。

(未経験、スペイン語もカタコトなのにすげーよな。)


「へーぇ、日本人のオスピタレーラ!!!?」


カミーノ”北の道”は、わてが2010年に初めて歩いた

有名な“フランス人の道”と比べると

巡礼者が少ない。国籍はスペイン人かその他の国の

ヨーロピアンがほとんどで

この時期でも日本人はめったにいない。

そのせいか珍しがられて、結構ウケがいいよ。(だといいが。。)

1泊10ユーロ朝食付き。

窓は部屋の奥に一個しかないから、空気臭い臭い。

アンド、夜はいびきの大合唱! (アルベルゲなんてこんなもん~♪)

オスピタレーラのわての部屋はこの右のドアの中。

部屋っちゅーかボックスだわ。↑

環境的にも厳しいほう、そして仕事も忙しい。

毎朝6時すぎに起きて朝食を出し(巡礼者の朝は早い)

それが終わったら片付けと掃除。

11時すぎにやっとひと息ついて午後2時になればまた新たなチェックインの受付開始。

夜は夜で

「頭を冷やす氷もらえるー?」

「ボクのベッドに誰かの荷物が置かれてるんだけど」

「明日の道について教えて!」「毛布借りれる?」「足のマメをつぶす針かして!」

いろいろなリクエストに対応しないといけないから

ペリグリーノとじっくり酒とか飲んでるヒマがねー。


そして夜9時前になると翌朝の朝食の仕込みで

40人分のパンを、一心不乱にスライス道場。

22時には消灯。っつっても掃除やなんだかんだで23時半就寝!

ふ~~~~~~っ。


だ、け、ど、ねーーー、

これは今度話すけど、オーナーのおばあちゃんが83歳の

とってもラブリーラブリー♪な人柄なのと、

やっぱりいろんなペリグリーノと

出会えるのがなによりのギャラ(収穫?ご褒美?)って感じよ、

ボランディアだけど。


窮屈な宿だけど、出発前に

バタバタのキッチンに顔を出して「グラシアス!(ありがとう)」を言いにきてくれるペリグリーノたち。

わてはできる限り、外まで飛び出してそんな彼らを見送るようにしているよ。


『ブエン・カミーノ!(よい巡礼を)』

これからカミーノ北の道を歩かれる人は

ぜひ立ち寄ってね♪ とりあえず7月いっぱいはここにいます。

Albergur El Galeon.


あ、わてが書いたカミーノの本もよろぴく!


チャオ!