アンダルシアを38キロ歩く、後編

2015年03月23日 01:44

前半はコチラ。

朝8時に歩き始めて、

22キロ先の最初の駅に着いたのがお昼前。

駅といってもかつての駅で、今は休憩所のBAR。

ここでのランチを私はヒ、ジョーに楽しみに歩いてきたのにさ、

まだ早いとの理由で冷たいボカディージョ(サンドイッチ)

しかないって。

「まだ早い」って、もうお昼だけど?

確かに客はわてひとり。

食ってまた誰もいない道を歩く。

今日の38キロコースにあるトンネルは計30ヵ所。

だんだん慣れてきて怖くなくなってきた。

結局、公園パトロールの巡回車と

すれ違ったのは、

38キロのうちの2回だけ。

でも誰にも、

山賊にも襲われなかったよ、おかげ様で♪

本当に、線路を歩いてる感じでしょう?

かつては「車窓」風景でもあったこの景色。

なーんて考えると、やっぱ石丸謙二郎さんの声がするよね。

 

『世界の車窓から、

明日は、地中海の太陽が降り注ぐアンダルシア、

オリーブ畑の中をゆく、

フラメンコ鉄道をお送りします♪』

午後の16キロのほうが

キャニオンとか橋、滝とかがみえて退屈しないな。

「前半22キロ、いらなかったんじゃ……?」

いやいや、

38キロ先へ行くバスしかなかったんだからしょーがないわな。(ひとりごと)

「トンネル、明かりなし」のサイン。↓

かかって来い、来い!

疲れてきて、

怖がってるヒマもなくなってきたんだよね。

『では、アンダルシアの車窓から。

時速4キロの旅をダイジェストでお楽しみ下さい。』

へーーー。

ほーーーっ。

およおよ。

 

日焼け止め塗り直そっかな。

 

(結構、柵が多くて

トイレに隠れる場所に困ったかも。)

午後3時ぐらいから

ようやくサイクリストが現れだした。

えーなー、仲良く走っちゃって。

なれそめきかせてくれーー!

こんなとこ、ひとりで38キロ歩くなんてアホかしら♪

でも

近くにタダで入れる遊園地があると

無視できない、みたいなもので

歩かずにはいられなかったし、

どんな景色か見たかったんだよね、

Vía Verde(ビアベルデ、緑の道)。

 

かなりディープな景色を

けわしい道を歩かずに見れるっていうのが

いいわな。

 

トンネルが多くて、

結構「とんねるず」のことも

思い出したりしたよ。デビュー当時ぐらいから。

その流れで安田成美も出てきたりしてさ。

♪風の谷の~ナウシカ~……

ゴールが近づいてきた。見覚えのある風景

♪みおぼえのあーーーるーーー……(竹内まりや)

ビールが飲みてーーー!

午後6時ゴーール。

我が村OLVERAの駅(今はバー)に

ついたどーー。

やっぱ10時間かかったわ。

晴れてるし平らでまっすぐで

こないだのカミーノよりぜんぜんカンタン♪

でも五本指ソックスがないとこんなに

違うのかってぐらい足痛かったわー。

もうこの村、出てもいいぐらいの達成感。

ありがとう、Vía Verde!

 

大晦日に、カミーノ年越しでもらった矢印。↓

さ、次はどこ歩けばいいのかな? 左?

 

チャオ♪