カミーノ、アルベルゲのレセプション

2015年09月03日 15:13


『オラー、 ウェルカム!
さぁ、座って座って。疲れた? 水飲む?
よかったらスイカもどうぞ。 
巡礼手帳は持ってますか?

わー、初のパレスチナ人ペリグリーノだ。
え、ベツレヘム出身? 行ったわよー10年前.........
(手帳にスタンプを押しながら、
やらなくてもいいフリートーク。
早く早く、と前アルベルゲではよく爺に巻きを出された)

このアルベルゲについては知ってる? 
説明しますね、
ここはアルベルゲ・パロキアル・サンミゲル。
パロキアルと名がつくアルベルゲは

教会が建てたアルベルゲです。
向かいのサンミゲル教会が建て、

ペリグリーノからの寄付のみで運営。

教会は一切の宿泊料をペリグリーノに請求しません。

が、彼らはペリグリーノからの寄付金に感謝します。

もし寄付をしたければ、入り口横のあのボックスに

お金を入れて下さいね。

寄付制なのでここには従業員もいません。

私たちはただのボランティア。

私は日本人のトモコ、あそこにいる彼女はイタリア人のアリーナです、
よろぴく♪

教会はペリグリーノからの寄付に感謝するように、
私たちボランティアはペリグリーノたちの作業のヘルプに感謝します。
「作業のヘルプ」ってどういうことかといいますとね、
ここにはプロの清掃人はいませんから。
例えば誰かがコップを洗い忘れたら洗って拭いて元に戻す、
トイレの床が汚れていたらモップをかける、
自分のことだけでなく次に利用するペリグリーノのこと、
このアルベルゲ全体のことを考えて協力しあってほしいのです。
(私たちふたりだけでは全然手が足りないのです!!)

(ここで"子供じゃあるまいし。。"
って顔してるオヤジ系ほど、ディナー後の
片付けとか協力しない)

今夜7時にサンミゲル教会ではミサがあります。
30分ほど。スペイン語ですが最後に
ペリグリーノへの祝福がありますので
よかったら行ってみて下さい。

そして大事なのは門限と消灯。
ほかのアルベルゲと同じく10時厳守です。
スペイン時刻じゃなくてドイツやスイス、日本時計ですからね。
ここは特に厳しいので(もうひとりのボランティア伊女子が!)
必ず守って下さい。

明日は朝食をお出しします。6時から7時半まで。
6時前に出たいのであればそれも可能ですよ。
テーブルの上に全部用意してますから適当に
クッキーやパン屋などつまむなりして出て下さい。
寝ている人に迷惑がかからないように、静かにね。
そして8時までには全員外へ出ること。
ブエンカミーノ、
ですからね!!

あ、ディナーの用意はありませんが、
毎晩みんなで食べ物を持ち寄って、シェアしています。
具体的に言うと.........(つづく)』

↑ アルベルゲの受付。わてはおもに
英語担当。スペイン語もかなりテキトーに
やってはいたけど、疲労時は
同僚先輩アリーナにパス!